大学生が1日に自習している時間の平均、総務省の調査で2.5時間だった。「そんなやってるの?」と思ったか、「余裕でそれ以下だ」と感じたか。どちらの反応をしたかで、だいたい自分の位置が見えてくる。
実際のデータを引くと、もうちょっと細かく実態が見えてくる。
大学生の学習時間、どう分布している?
総務省の社会生活基本調査(2021年)をもとにした、大学生の1日あたり自習時間の分布がこちら。
| 1日の学習時間 | 割合 |
|---|---|
| 1時間未満 | 約25% |
| 1〜2時間 | 約22% |
| 2〜3時間 | 約20% |
| 3〜4時間 | 約15% |
| 4〜6時間 | 約12% |
| 6時間以上 | 約6% |
まず「授業は?」ってなるかもしれないけど、この調査では授業・講義は別枠で計測されている。2.5時間はあくまで授業以外の自習・課題・予習復習の時間になる。
つまり授業に出るだけでは、この数字には含まれない。
分布を見ると、1時間未満が全体の4分の1以上を占める。平均が2.5時間なのは、一部の「めちゃくちゃ勉強してる層」が引き上げているからで、実態としては「1〜2時間台」が一番分厚い層だったりする。
平均超えのライン、思ったよりすぐそこにある
ちょっと面白いのが、2.5時間を超えるだけで上位40%台に入れるということ。日常的に3時間以上できているなら、すでに上位30%の話になってくる。
逆に4時間を超えてくると、一気に上位20%の世界。ここまで来ると、勉強ありきで一日を設計していないと続かない水準だと思う。
体感として「わりとやってるほう」と感じている人が、実は平均以下だったというケースは珍しくない。自分の感覚とデータの乖離は思っているより大きい。友人と比較しても、周りが勉強している仲間内かどうかで全然変わってくる。数字で確認するまで気づかないのが、学習時間の怖いところだ。
学年・学部別で見ると差がはっきりする
同じ「大学生」でも、学年と学部で分布の傾向がかなり変わる。
1・2年生は必修が多く授業コマ数が多い一方、自習習慣がついていない層が多いため、1時間未満の割合が高い。3・4年生はゼミや卒論でそれなりに時間を使う人が増えるが、一方で就活に時間が取られて学習時間が落ちるパターンも出てくる。
学部別では理系の拘束が圧倒的に強い。実験・レポートだけで週に何十時間も持っていかれることがあり、それが自習時間として計上されないケースも多い。文系は逆にゼミ・語学・資格で大きなばらつきが出る。宅建やTOEICに向けて集中的にやっている人と、ほぼ何もやっていない人が同じ学部の同学年に混在している状況がざらにある。
「自分は文系だから2.5時間には届かない」という先入観は捨てていい。文系でも目的ありきで動いている人は普通に3〜4時間台に乗っている。
海外の大学生との比較、日本はかなり少ない
参考として海外を見ると、アメリカの大学生は1日あたり平均3〜4時間の自習をしているとされる(NSSE調査)。韓国も競争の激しさから平均的に日本より高い傾向がある。
日本の大学生の学習時間が相対的に少ない背景には、入試まで頑張って入学後に燃え尽きる構造や、卒業要件の緩さ、就活スケジュールの前倒しが影響しているという指摘がある。
「大学に入ること」がゴールになっていた人ほど、入学後のギアの落ち方が大きい。就職後に「もっと大学でやっておけばよかった」と後悔する人が多いのは、この構造が背景にある。
1時間未満の層が25%いる現実
分布の中で特筆すべきは、1時間未満の層が全体の4分の1を占めているという数字だ。
この層には、授業には出ているが自習はほぼしていない人が含まれる。試験前に集中して詰め込み、普段はほぼゼロという人もここにカウントされる。年間を通じた平均として見ると、定期試験直前だけ8時間やっても、残りの週の積み上げ次第では平均1時間を下回る計算になる。
継続的にやっている人とバースト型でやっている人では、同じ「週平均」でも実力の伸びかたが全然違う。毎日1時間確保している人のほうが、週末だけ7時間やる人より身につく量は多いと言われている。
平均超えのラインを維持する人の共通点
上位30〜40%に安定して入っている人には、習慣の設計に共通点がある。
まず「いつやるか」が決まっている。朝起きてすぐ、授業の間の空きコマ、帰ったらすぐ、のどれかにルーティンが組み込まれている。「時間があったらやる」という設計では週の中の変動が大きくなりすぎる。
次に「何をやるか」がその日に決まっている。「今日は英語の勉強をしよう」ではなく「今日は単語を100個復習して過去問を1セット解く」くらいの粒度で決まっていると、机に向かった瞬間に動ける。
もう一つは「記録している」こと。スタディプランナーでもアプリでも紙でもいいが、見える化している人は週単位でのばらつきが小さい傾向がある。
診断は「自分の今地点」を知るためにある
あ、話がずれたけど、大事なのは「自分が今どこにいるか」を体感ではなく数字で確認することだと思う。「わりとやってるほうだ」と感じていた人がNやCに落ち着くパターン、意外と多い。
診断は10段階に分かれていて、SR以上に入れるのは上位15%くらい。「試験前だけじゃない人」「計画通りに進む人」あたりのランクで、日常的に3〜4時間以上やっている層しかいない。自分はそのくらいかな、と思って診断したらNだった、みたいな経験談がわりとある。
どのランクに出るか、まず確認してみるといい。
🎯 大学生の1日の学習時間ランク診断
1日の学習時間を入力してください
このランク名、なんか友達に送りたくなるやつだと思う。
診断結果の次にやること
Dランク以下だったとして、それはあくまで今の習慣の話でしかない。「もっと勉強しなきゃ」の前に、何をどれくらいやれば変わるかが見えないと、時間を増やしても中身が薄くなるだけだったりする。
ランクを一段上げるだけなら、毎日30分追加するだけで現実的に届く。1時間未満の人が1〜2時間台に上げれば、それだけで上位40%の領域に近づく。「今より少しだけ増やす」という設計のほうが、「3時間にしよう」という目標より続く。
「そもそも何を勉強すればいいかわからない」状態なら、目標が定まっていないのが問題だと思う。就活・資格・スキルアップのどれかに向けて具体的なゴールを先に決めてから時間をブロックするのが、現実的な一手になる。
スタディサプリは目的別にカリキュラムが設計されているから、「次に何をやるか」で迷う時間が減りやすい。まず何があるか確認するだけでも、使えるかどうかわかる。
よくある質問
大学生の平均学習時間2.5時間に授業は含まれる?
含まれない。総務省の社会生活基本調査では、授業・講義と自習・予習復習は別々に計測されている。2.5時間はあくまで授業以外の自習時間の平均になる。実態として、授業はちゃんと出ているけど予習復習はほぼしていない層が平均を押し下げている気がする。
文系と理系で学習時間はそんなに違う?
かなり変わる、というのが実態に近い。理系は実験レポートや演習課題で必然的に自習時間が増えやすく、文系はゼミ・語学・資格次第でばらつきが大きくなる傾向がある。ただしこの調査は文理別に公開されていないので、あくまで感覚値にはなる。勉強時間が気になった人は、大学生の平均睡眠時間もあわせて見てみるといい。
NランクからRランクに上がるには何をすればいい?
「まず時間を確保する」より「まず何をやるか決める」ほうが続く。目的がないまま机に向かっても30分で飽きる。資格・就活・趣味のどれかに向けて具体的なゴールを設定してから時間をブロックするのが現実的だと思う。スタディサプリのような目的別に設計されたサービスを使うと、「今日何をやるか」を考えずに済むから継続しやすくなる。
