服に月いくら使ってるか、パッと答えられる人って意外と少ない気がする。食費や家賃と違って、服代ってレシートを見返す習慣がなかったりするから。「今月はちょっと買いすぎたかも」と思いながら、実際の金額を把握してない人、けっこう多いんじゃないかと思う。

総務省の家計調査を見ると、その実態が少しリアルになる。

単身者の月間被服費、実際どのくらい?

令和5年の総務省 家計調査によると、単身者の月間被服費の平均は約5,000円(0.5万円)。年間でざっくり6万円くらい、ということになる。

「思ったより少ない」と感じた人が多いんじゃないかと思う。でも実態としては、「毎月買う人」と「まとめて季節ごとに買う人」が混在しているのがこの数字のミソで、月平均で出すと低めに見える。季節の変わり目に2〜3万まとめて使って、それ以外の月はほぼゼロ、という人が平均を引き下げているパターンが多い。

月間被服費単身者に占める割合(目安)
0円(その月は未購入)約40%
〜3,000円未満約20%
3,000〜10,000円約25%
10,000〜30,000円約12%
30,000円以上約3%

※総務省 家計調査(令和5年)をもとに構成比を推計

分布を見ると、「ゼロの月がある」人が最多層だったりする。これを月平均に均すと5,000円になるわけで、「毎月ちゃんと服を買っている人」の体感とはかなりズレがある。上位10%の壁は月1万円を超えたあたりから急に険しくなってくる印象で、2〜3万円以上使っている人はほんとうに少数派だとわかる。

あ、少し話がずれたけど、この「ゼロ月の多さ」は地域差や年収差よりも、単純に「その月に必要なものがあったかどうか」の影響が大きい。コートを買う月とそうでない月では支出が10倍以上変わる、というのが服代の特徴だったりする。

「服にいくら使ってるか」を意識してる人は少数派

このデータが示すリアルをもう少し言葉にすると、単身者の多くは「服代を予算管理していない」ということになる。食費は毎日発生するから意識しやすいけど、服は必要なときにまとめて買うから、月次の家計管理の穴になりやすい。

30,000円以上使っている上位3%くらいの人は、服を意識的にコントロールしているか、趣味として割り切っているかのどちらかだと思う。残りの大多数は「気づいたら使ってた」か「気づいたら全然買ってなかった」のどちらかで、自分の消費パターンを把握できていない人が多いのが実態だったりする。

診断では10段階に分けているんだけど、SR以上に入れるのは月1万円を超えて使っている上位15%くらい。LEGENDはもう「服が趣味」という話になってくる。意外なのは、「自分はわりと服に使ってるほうだと思う」という感覚がある人がNやCに落ちるパターンがけっこう多いこと。月平均で出すと、「まとめ買いの月」が薄まって実態より低く出るから。

自分がどこに位置するか、月平均の数字を入れてみると思ったのと違う結果が出るかもしれない。

🎯 単身者の月間被服費ランク診断

月間被服費を入力してください

万円/月

このランク名、なんか人に言いたくなるやつじゃないかと思う。

診断後の次の一手

Dランク以下だったとして、それが「節約できてる」なのか「必要なものを買えていない」なのかで話が変わってくる。服にお金をかけていないことが本意なら問題ないけど、「買いたいけど予算が足りない」という感覚があるなら、被服費以外の支出を見直す必要がある。

家計全体を把握できていない人は、まず記録から始めるといい。被服費に限らず、単身者の支出で「どこに消えてるかわからない」という感覚があるなら、家計管理アプリを使うだけで全体像が見えてくる。マネーフォワードやZaimあたりは無料でも十分使えて、レシートを撮るだけで自動集計してくれる仕組みになっている。

SR以上だったなら、服にかけるコストの費用対効果を考えるフェーズがある。「この服で何回着るか」「年間コストに換算するといくらか」という視点を持つと、買う判断が変わってくる。ブランド品を頻繁に買っている人は、フリマアプリとの組み合わせで実質的な被服費を下げている人が多い。メルカリで売って次の服の資金にする、というサイクルを作ると、服の総量は増やさずに入れ替えができる。


よくある質問

Q. 月間被服費の「平均」と「中央値」、どちらを参考にすればいい?

総務省の家計調査では平均値が主に公表されているけど、被服費は「ゼロの月がある」人が多く、高額購入者が平均を引き上げる傾向がある。だから実態に近いのは中央値のほうで、体感としては月2,000〜3,000円くらいが「リアル単身者の中央値」に近い気がする。自分の支出が「多いか少ないか」を判断するなら、平均よりも中央値を基準にするほうが正直なところわかりやすい。

Q. 被服費を削りすぎると何か問題ある?

「服に使わない=賢い節約」とは一概に言えない部分がある。特に仕事上の印象が重要な職種の人は、服への投資が収入に間接的に影響するケースがあるから、削るのが本当にコスパいいかどうかは状況次第だったりする。一方で、服の数が多すぎると管理コストがかかるし、着ない服に場所をとられるというデメリットもある。「必要な服を必要なタイミングで買う」という習慣があれば、金額の多寡はわりとどうでもよくなってくる。

Q. Dランクの被服費を増やすには、何から手をつければいい?

「増やす」より「管理する」が先だったりする。まず月間の被服費を把握していない人は、3ヶ月分のクレカ明細を見直してみるといい。その上で、季節ごとに「いくら使うか」を決めておくと、衝動買いとゼロ月の繰り返しから抜けやすくなる。家計全体を把握してから被服費の予算を組むやり方が一番現実的で、家計管理アプリを入れておくと年間の推移が見えてきて判断しやすい。