九州・沖縄エリアの平均年収、370万円らしい。正直、「そんなもんか」と思った人と「思ったより低い」と思った人で、けっこう反応が分かれる数字だと思う。
実際のデータを見ると、この370万円という数字はもう少し複雑な顔をしている。
九州・沖縄の年収分布、実態はどうか
国税庁の民間給与実態統計調査(2023年分)をもとに見ると、九州・沖縄エリアの年収分布はざっくりこんな感じになる。
| 年収帯 | 割合(目安) |
|---|---|
| 200万円未満 | 約20% |
| 200〜400万円 | 約40% |
| 400〜600万円 | 約28% |
| 600万円以上 | 約12% |
全国平均が460万円前後なのに対して、九州・沖縄は370万円。この差、90万円というのは手取りで考えると月5〜6万円くらいの差になる。けっこうしんどい数字だな、と思う。
なぜこの差が生まれるか。一言で言うと、産業構造の違いだったりする。九州・沖縄は観光・農業・介護・小売など、全国的に賃金水準が低い業種の比率が高い。製造業や金融の大企業が集積している首都圏・中部と比べると、そもそも高賃金の求人が少ない。あ、話がずれるけど、福岡市だけは別で、IT・スタートアップの集積が進んでいて、同エリア内でも年収格差がけっこう大きかったりする。
エリア内の格差がわりとリアル
「九州・沖縄」とひとくくりにしているけど、エリア内の差も無視できない。
| 都道府県 | 平均年収(目安) |
|---|---|
| 福岡県 | 約400万円 |
| 熊本県 | 約360万円 |
| 鹿児島県 | 約340万円 |
| 沖縄県 | 約320万円 |
沖縄は全国最下位水準がずっと続いている。ただ、物価と家賃の安さがある程度補正してくれるのも事実で、「年収が低い=生活が苦しい」と単純に言い切れないところが、このエリアの面白さだったりする。
福岡市は別格で、エンジニアや営業職だと500〜600万円台の求人が普通に出てきている。同じ福岡県内でも、北九州と福岡市では生活感がかなり変わる。
もう一つ実態として感じるのは、「実家近くで働く」という選択をしている人が多いこと。住居費・食費が実家によって圧縮されているから、年収370万円でも都市部の500万円と体感が近かったりする。数字だけで「低い」と切り捨てるのは、ちょっともったいない見方な気がする。
で、自分はどのランクか
診断では10段階に分けているんだけど、SR以上に入れるのは上位15%くらいだったりする。意外なのは、「自分は九州平均より上だろう」と思っていた層がNかCに落ちるパターンが多いこと。エリア内格差があるせいで、福岡市内の感覚でいると全体のランクとずれることがある。
実際に数字を入れてみると、思ってた自分の位置がけっこう変わる。
🎯 九州・沖縄エリアの年収ランク診断
年収を入力してください
このランク名、なんか人に言いたくなるやつじゃないかと思う。
診断後の「次の一手」
Nランク以下だったとして、それは今の職場・今のエリアでの話でしかない。九州在住のまま年収を上げる方法は、実は2パターンある。
一つは、福岡市内の求人にシフトすること。同じ職種でも、北九州や鹿児島と福岡市内では年収が50〜100万円変わるケースがわりとある。もう一つは、リモート案件を取りに行くこと。東京の会社で働きながら九州に住む、という選択肢が2024〜2025年あたりからかなりリアルになってきている。
どちらのパターンでも、まず自分の市場価値を把握しないと動きようがない。dodaのような転職サービスに登録するだけで、同じ職種・スキルセットの人がどのくらいの年収帯の求人を見ているかが見えてくる。Eランク・Fランクだったとしても、外に出てみると話が変わることは実際にある。
よくある質問
Q. 九州・沖縄の平均年収と中央値はどう違う?
平均370万円に対して、中央値はもう少し低く330〜340万円前後と推定される。高収入層が平均を引き上げているので、「自分は平均以下だ」と感じている人の方が実は多数派だったりする。国税庁の調査は高額所得者も含めた数字なので、等身大の比較なら中央値の方が参考になる気がする。
Q. 九州在住で年収を上げるには、転職と昇給どちらが現実的?
正直、エリアによる。福岡市内なら社内昇給でもそこそこ動くケースがある。ただ、鹿児島・沖縄・宮崎あたりだと、そもそも高賃金求人の絶対数が少ないから、転職で業種か勤務地をずらす方が効果が出やすい。2026年現在、リモート案件の数が増えているので「九州に住んだまま首都圏水準を取りに行く」という戦略が以前よりずっと現実的になっている。
Q. NランクからRランクに上がるには何をすればいい?
今の会社で年収を上げようとする場合、職種か役職の変更が必要になることが多い。ただ、外の市場を見ずに社内でだけ粘るのはかなり非効率だったりする。まず自分のスキルセットが市場でどう評価されているかを確認するのが最初の一手だと思う。dodaで無料登録するだけで、同じ職種の求人年収帯が見えてくる。それを見た上で社内交渉するか転職するかを決めても、遅くはない。
