有給を年間10.9日取るのが、日本人正社員の「平均」らしい。
20日支給されて10日しか取れてないとしたら、取得率は5割ちょっとってことになる。残りの10日は、どこへ消えたんだろうという気持ちになる。
数字で見ると、もう少しだけ実態が見えてくる。
日本人正社員の有給取得日数、実際どのくらい?
厚生労働省の就労条件総合調査(令和5年、令和4年実績)によると、正社員の年間有給取得日数の平均は10.9日。付与日数の平均は17.6日なので、取得率は62.1%という計算になる。
| 取得日数 | 割合(目安) |
|---|---|
| 15日以上 | 上位約15% |
| 12〜14日 | 上位約30% |
| 9〜11日 | 中間層(平均前後) |
| 6〜8日 | 下位寄り |
| 5日以下 | 下位約20% |
これを見て「自分は普通くらいかな」と思った人、わりと多いと思う。
ただ正直に言うと、10.9日という数字、実生活に置き換えるとけっこう微妙な数字だったりする。月に1日も有給を取れていない計算で、体調不良や急な用事で消えることを考えると、「計画的に使える余裕がある」とは言いにくい。
グラフで見ると分布がはっきりしていて、15日以上取れている層と5日以下の層で二極化している印象がある。「みんなそれなりに取れてる」というより、取れる職場と取れない職場でくっきり分かれてる、というのが実態だったりする。
業種・企業規模でここまで変わる
有給取得日数の話をするとき、平均だけ見ていてもあまり意味がない場面がある。
| 企業規模 | 平均取得日数 |
|---|---|
| 1000人以上 | 13.4日 |
| 300〜999人 | 11.2日 |
| 30〜99人 | 8.6日 |
1000人以上の企業と中小企業で、4〜5日の差がある。同じ「正社員」でも、働く場所でこれだけ変わる。
業種でも差は大きい。電気・ガス・水道などのインフラ系や金融・保険は取得日数が多く、飲食・宿泊・建設は少ない傾向がある。「頑張ってるかどうか」じゃなくて「どこにいるか」で決まってる部分がかなりある、というのがこの統計を見た率直な感想だったりする。
あ、話がそれたけど、要するに自分の数字と「業種・規模の平均」を比べるのが、現状把握として一番正直だと思う。
診断のランクについて
この記事では10段階でランク分けしている。SR以上に入れるのは上位30%くらいで、URやLEGENDはかなり限られた話になる。
意外なのは、自分では「まあ取れてる方」と思っていた人がNかCに出るパターンが多いこと。感覚と実際の取得日数がずれていることがけっこうある。自分の数字を入れてみると、思ってた位置と変わることがある。
🎯 日本人正社員の年間有給取得日数ランク診断
年間有給取得日数を入力してください
「俺、〇〇だった笑」って送ったら、同僚の反応が想像よりおもしろいことになると思う。
休めてないなら、職場を変えるのも選択肢にある
Dランク以下だったとして、それは「あなたが怠けてる」の話じゃない。職場の文化か、業種の構造か、企業規模の問題だったりする。
同じ職種でも会社が変わるだけで、有給取得の実態がぐっと変わるケースはある。転職サービスで求人を見ると、「年間有給取得日数」の実績が掲載されている企業も増えていて、入社前に確認できることが多い。
まず外の選択肢を見てみるだけでいい。dodaなら無料で登録でき、今の自分のスペックで何が出てくるかをざっくり確認できる。登録したら即転職しないといけないわけじゃない。選択肢を持っておくというだけで、今の職場との向き合い方が少し変わったりする。
よくある質問
Q. 平均10.9日と中央値はどう違う?
平均は取得日数が多い層に引っ張られるので、実際には10日未満の人が「多数派」という可能性がある。厚労省の調査では中央値の公表はないが、分布の形から見ると、中央値は平均より1〜2日低い9日前後と見るのが実態に近い気がする。「10.9日以上なら平均超え」は合ってるが、「大多数より上か」はまた別の話だったりする。
Q. 有給を取れない職場と取れる職場、何が一番違う?
制度よりも「文化」の差が大きいと思う。法改正で2019年から年5日の取得が義務化されたが、それでも下位層は5日前後に留まっている。義務の5日すら消化できていない職場は、申請しにくい空気か、そもそも業務量が無理なのか、どちらかだったりする。制度で解決しない部分は、職場を変えるか、部署を変えるか、の話になってくる。
Q. Dランク以下から有給を増やすには何をすればいい?
今の職場で増やすなら、まず「5日の法定取得」を確実に使うところから始めるといい。有給を申請する際に「理由を書かなくていい」のは法律上の権利なので、遠慮しなくていい。それでも職場の空気が変わらないなら、構造の問題だったりする。外の求人で「有給取得日数の実績」を確認してみると、職場ごとの差がわかる。dodaは求人に取得実績が載っていることが多いので、比較しやすい。
