「エンジニアは稼げる」は本当か。平均で見れば他職種より高いのは事実だが、その分布は想像以上にバラついている。自分が「稼げる側」にいるかどうか、一度データで確認してみよう。
ITエンジニアの平均年収は「487万円」
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、日本のITエンジニアの平均年収は 487万円。
| 年収帯 | 割合 |
|---|---|
| 300万円未満 | 約15% |
| 300〜400万円 | 約20% |
| 400〜500万円 | 約25% |
| 500〜700万円 | 約25% |
| 700万円以上 | 約15% |
中央値は約460万円前後。他の職種と比べると高めだが、上位と下位の差が非常に大きいのが特徴だ。
全職種平均(430万円)との差はなぜ生まれるか
全職種平均430万円よりITエンジニアは 57万円高い。この差を生んでいるのは主に2つの要因だ。
- 需要過多による売り手市場 — 日本全体でエンジニアが慢性的に不足しており、スキルがあれば交渉力が高い
- スキルの市場価値が可視化されやすい — プログラミング言語・資格・実績が数値化されやすく、転職市場での価格競争が機能しやすい
ただし同じ「ITエンジニア」でも、SES(客先常駐)と自社開発・外資系では年収が200〜300万円変わることが珍しくない。
他職種・他業界と比べると?
| セグメント | 平均年収 |
|---|---|
| 全職種平均 | 430万円 |
| 営業職 | 420万円 |
| ITエンジニア(本記事) | 487万円 |
| コンサルタント | 620万円 |
| 医師 | 1,200万円 |
職種間で比べると、ITエンジニアは全職種平均より上だが、コンサルや医師とは大きな差がある。ただしコンサルは激務・医師は参入障壁が高い。投資対効果でいえばエンジニアは最もコスパが高い職種のひとつだ。
年収を決める「スキルスタック」の差
ITエンジニアの年収バラつきは、スキルの種類と市場需要の組み合わせで説明できる。
- クラウド(AWS/GCP/Azure)× セキュリティ → 600〜800万円が狙えるゾーン
- AI・機械学習エンジニア → 700万円超が現実的なレンジ
- フロントエンド(React/Vue) → 400〜600万円が主流
- SES・汎用システム開発 → 300〜450万円が多数派
自分のスキルスタックがどのゾーンにあるかを把握することが、年収アップの第一歩だ。
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上位ランクだった人は、今の職場が自分の市場価値に見合った報酬を払っているかを確認すること。エンジニアは転職での年収アップ幅が他職種より大きく、スキルがあれば「黙って働き続ける」のは機会損失になりやすい。
中位以下だった人は、まず職種・技術スタック・雇用形態のどこが年収の天井を作っているかを特定しよう。SES→自社開発への転職だけで年収が100万円以上上がるケースは珍しくない。
doda のエンジニア向けサービスでは、スキルセット別の市場価値診断ができる。自分のスキルが何円に相当するかを知ることで、次のキャリア戦略が立てやすくなる。




