フリーランスの平均年収が300万円、というデータを見たとき、正直しばらく固まった。

会社員の平均給与が450万円を超えてる中で、「自由」を取った代償がそれ? ちょっと待って、って思った。

フリーランスの平均年収は本当に300万円なのか?

内閣官房が実施したフリーランス実態調査によると、フリーランス全体の平均年収は約300万円とされている。2021年調査のデータだ。

ただ、この「平均300万円」という数字がかなりのクセ者で。

実態を見ると、年収100万円未満の層が全体の約20%いる一方、500万円を超える層も15%以上存在している。上と下が極端に引っ張り合ってて、「平均300万円の真ん中あたりに自分がいる」というイメージで捉えてしまうと、かなりズレる。

年収帯フリーランスの割合(目安)
100万円未満約20%
100〜200万円約20%
200〜300万円約19%
300〜400万円約16%
400〜500万円約10%
500万円以上約15%

(出典:内閣官房 フリーランス実態調査)

中央値でいうと200万円台前半に収まると言われていて、「平均300万だから自分は平均前後」と思って働いてると、実は上位35〜40%に入ってたりする。この感覚のズレが、じわじわと自己評価を狂わせている気がする。

なぜフリーランスの年収格差はこんなに激しいのか?

理由はシンプルで、フリーランスは「職種格差」がそのまま年収に直結する。

会社員なら職種が違っても、会社の給与テーブルである程度均される。でもフリーランスは、エンジニアとライター、デザイナーとコンサルでは単価が2〜3倍違うのが普通だ。ITエンジニア系のフリーランスが月単価80万〜120万円で動いてる一方、ライター・クリエイター系が月10万〜30万でやってる、という現実がああいう分布を作り出している。

あ、話がずれたけど、もう1つ大事なのが「稼働率」の問題。フリーランスは案件の合間に収入ゼロ期間が普通に発生する。年収ベースでなく月収で見ると、「月60万稼いでる月」と「月3万しかない月」が混在してる人が想像以上に多い。年収300万といっても、その中身はかなり違ってくる。

平均超えの壁は、思ったより低い?

分布を見ると、年収300万円台に乗るだけでフリーランス全体の上位40%に入ってくる。これを知ったとき、「あ、思ったより悪くないかも」と感じる人はけっこういると思う。

同時に、下位に集中する層を見ると「フリーランスにすれば稼げる」という幻想がいかに危ないかもわかる。副業感覚で始めて収入が安定しないまま本業にしてしまった人が、ここにわりと含まれてたりする。

診断では10段階に分けてるんだけど、「r(フリーランス平均を静かに超えてる実力派)」に入れるのは年収400万円前後から。会社員なら平均レベルだけど、フリーランスの世界では上位35%に入ってくる。

「sr(会社員には戻れなくなったフリーランス)」は年収500万〜600万円帯。「legend(クライアントが値段を言い出せない存在)」は1000万円超で、ここまでくるともうブランドとして機能してる個人の話だ。

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診断したら、じゃあ何をする?

FランクやEランクだったとしても、「自分の単価が適正かどうか」すら把握してない状態で続けるのが一番まずい。

フリーランスにとって意外と効く一手は、「会社員市場の相場を知る」ことだ。dodaに登録して、同じスキルと経験を持つ人が会社員として動いたらいくらもらえるか確かめてみると、自分の単価設定が安いのか、実は適正なのか、客観的に判断できる。「転職する気はない」という人でも、相場確認くらいの気持ちで使うといい。

NランクやCランクの層は、案件単価をちょっと上げるか、稼働の安定度を改善するかで年収100万単位が変わる可能性がある。まず市場感を持つところから始めると、動きやすくなる。

SR以上なら、副業・投資・法人化の組み合わせが次のステップだ。今の年収を起点にどこまで手取りを伸ばせるか、一度整理してみるといい。

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