今年の春闘、ベースアップの平均が月額6,700円だったらしい。

え、6,700円。1日220円ちょっと。缶コーヒー1本分にもならないやつ。連合の2025年春季生活闘争最終回答集計で出てきた数字なんだけど、これが「過去最高水準」の春闘と言われた年の実態だったりする。

実際のデータを見ると、この数字の背後にけっこう複雑な事情が透けて見えてくる。

2025年春闘、ベースアップの実態

連合の2025年最終集計によると、加重平均ベースアップ率は約3.09%、金額ベースで月額6,700円前後というのが全体の結論だった。ただ、この「平均」がかなりごまかしのきく数字だったりする。

ベースアップ額該当層の目安
2万円以上大手製造業・組合力が強い企業
1万〜2万円未満中堅企業・組合ありの職場
5千〜1万円未満中小・サービス業の一部
5千円未満組合なし中小・非正規に近い正社員
0円(定昇のみ)春闘が機能していない職場

UAゼンセンの2025年調査では、組合員の体感として「今年の昇給が生活改善につながったと感じる」と回答したのは全体の4割弱だったという。6割は「物価上昇に追いつかない」という感覚を持ってる、というのが実態。

グラフで見ると、1万円未満の層にものすごく人数が集中していて、2万円を超えると壁が急にきつくなる。平均6,700円という数字は、大手の高い数字に引っ張られてるから、中央値で見るとたぶん5千円台に落ちる。「平均」を正直に受け取ると、思ってたより手元に来てない人が多い、という感じ方が正確だと思う。

あ、話が少しずれたけど。この「平均6,700円」が意味するのは、大企業の組合員が交渉の結果として引き出した数字が全体を押し上げてる、ということで、自分の職場の春闘が弱かったり組合がなかったりすると、体感はもっと地味だったりする。

「平均超え」の壁はどこにある?

6,700円超えはそんなに難しくない、と思いたいところなんだけど、実際には業種・組合の有無・企業規模で景色がまったく違う。

製造業大手なら1万5千〜2万円台のベースアップが普通に出てくる。サービス業・小売・介護系の中小だと3千円以下のケースもザラにある。同じ「正社員」でも、職場の組合交渉力でここまで差がつく。

意外なのは、自分では「まあ普通にもらってる」と思ってた人がNかCに落ちるパターンがけっこう多いこと。診断では10段階に分けてるんだけど、SR以上(月額1万2千円超え)に入るのは上位15%くらいの話になる。LEGENDはもうほぼ大手組合専用ゾーン。「うちは定昇だけで終わった」という人は、今年の春闘でどのへんに位置するか、数字を入れてみると感覚が変わる。

どのランクに出るか、実際に確認してみるといい。

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円

このランク名、なんか人に言いたくなるやつじゃないかと思う。

診断結果、どう活かす?

Dランク以下だった人へ

「春闘って何?の職場にいる」か「物価だけ上がって給料据え置き」に出た人は、これ、今の職場の交渉力の問題でしかない。自分の市場価値とは別の話だったりする。転職サイトに登録するだけで、同職種の他社求人の年収帯が見えてくる。まず知るだけでいい。春闘ゼロの職場に居続けることで失ってる金額が、実際に数字でわかると判断しやすくなる。

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C・N・Rだった人へ

「とりあえず平均は取れた」「春闘の波に乗れた側」にいるなら、次は来年の交渉に備える話になる。今の会社での昇給見込みと、外の求人年収帯を比較してみると判断軸が生まれる。dodaの求人検索で同職種・同経験年数の募集年収を調べるだけで、今の職場が「相場より低いか適正か」がわかる。

SR以上だった人へ

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よくある質問

Q. 春闘のベースアップ平均と中央値はどれくらい違う?

連合の2025年集計では加重平均が月額6,700円前後だけど、大手の高い数字が全体を引き上げてる影響が大きい。中央値で見ると5千円台に落ちる可能性がわりと高い。UAゼンセンの調査でも、組合員の6割が「生活改善を実感できなかった」と答えてるあたり、「平均6,700円」という数字の実態は思ったより地味だったりする。

Q. 定期昇給とベースアップはどう違う?

定期昇給(定昇)は年齢・勤続年数に応じて自動的に上がる分。ベースアップは賃金テーブル自体を底上げするやつで、全員の給与水準が上がる。今年の「春闘過去最高」という報道のほとんどはベースアップ+定昇を合算した数字だから、ベースアップ単体では「あれ、そんなもんか」という感覚になりやすい。「今年いくら上がった?」という問いへの答えが定昇込みかどうかで、体感がまるで変わる。

Q. ベースアップが低い職場から抜け出すには何から始めればいい?

春闘がほぼ機能しない職場にいる場合、社内交渉より市場の選択肢を調べる方が早いケースが多い。同じ職種・同じ経験年数での求人年収帯を把握するだけで、今の職場が「相場より低いか適正か」がはっきりする。dodaで無料登録すると求人の年収帯がすぐ見えるから、比較の材料を作るだけでも価値がある。

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