「俺の年収って低いのかな、それとも普通なのかな」——飲み会でそんな話になったとき、正直に言える人は少ない。給料の話はなんとなくタブーで、周りの実態がよくわからない。

でも国のデータを見れば、自分が日本全体のどこにいるかは、数字で出る。

今回は30代男性の年収分布を国税庁の最新データから読み解き、自分がどのランクかをすぐに確認できるようにした。

30代男性の平均年収は「432万円」——でも、これは罠がある

国税庁の令和6年調査によると、30代男性の平均年収は 432万円

ところがこの数字、素直に信じると危ない。

年収帯割合
300万円未満約18%
300〜400万円約22%
400〜500万円約21%
500〜700万円約22%
700万円以上約17%

分布を見ると、中央値は約380万円。上位の高収入層が平均を引き上げているため、「432万円が普通」と思うと自分を過小評価してしまうことになる。

432万円に届いていなくても、日本の30代男性の半数以上と同じかそれより上、ということだ。

「平均超え」の壁は意外と低い——でも「上位」は急に遠くなる

おもしろいのはここからだ。

500万円を超えると上位約26%。700万円で上位17%。1,000万円でようやく上位5%前後に入る。

つまり 500〜700万円のゾーンに、ものすごく多くの人が密集している

「年収が上がった気がしない」という感覚は正しい。同世代のほとんどがこのゾーンにいるため、少し上がっても相対的な位置はほとんど変わらないのだ。

逆に言えば、 700万円の壁を超えると一気に「上位層」に入れる。そこから先は人口が薄い。

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30代で年収を上げる現実的な手段

30代前半は転職市場での需要が最も高い時期のひとつだ。同じ仕事を同じ会社でやり続けると、年収の伸びは緩やかになりがちだが、転職を使うと短期間で大きく動かせることがある。

doda の調査では、転職成功者の30代男性の年収アップ幅は平均 +52万円(2024年)。年収診断でRやN(平均前後)だった人は、一度市場価値を調べてみる価値がある。