子ども1人を育てるのに、平均2000万円かかる。
これ、初めて聞いたとき「え、マジで?」ってなった。家が買えるじゃないか、という感覚。でも調べれば調べるほど、むしろ2000万円で収まるほうが「うまくやった」ケースだったりする。
実際のデータを見ると、この数字はもう少し複雑な顔をしている。
子ども1人の育児総費用、実際いくらかかってる?
内閣府の子ども・子育て白書(2023年調査)によると、子ども1人を0歳から22歳まで育てる費用の目安は1500万〜3000万円以上と幅が広い。平均として語られるのが約2000万円という数字だ。
| 費用帯 | 目安となる育て方 | 割合(目安) |
|---|---|---|
| 3000万円以上 | 私立一貫・習い事・留学あり | 上位約10% |
| 2500〜3000万円 | 塾・私立大進学コース | 約15% |
| 1800〜2500万円 | 公立中心・大学は私立 | 約35% |
| 1200〜1800万円 | 公立貫通・国公立大 | 約30% |
| 1200万円未満 | 最小限の支出 | 約10% |
この数字の内訳を見ると、食費・衣類・医療費などの「生活費」が全体の約半分を占める。教育費は残りの半分だが、ここで格差が一番開く。
生活費は正直どの家庭でもそこまで変わらない。変わるのは教育費の部分で、公立か私立か、習い事をどこまでやるか、大学を国公立にするか私立にするか、この選択の積み重ねが最終的に1000万円以上の差を生む。
2000万円というのは、「公立メインで大学は私立文系に行った」くらいのイメージに近い。意外と普通の話だな、と思う反面、それを22年間コンスタントに出し続けるのがどれだけしんどいか、という現実もある。月換算すると約7.5万円。22年間ずっと。
費用が変わる3つの分岐点
育児総費用を大きく左右するのは、だいたい以下の3つのタイミングだ。
中学受験・高校受験:私立中に入ると、そこから6年間で塾代込みで400〜600万円変わることがある。「受験させるかどうか」は数百万単位の意思決定。
大学の種別:国公立と私立では4年間で150〜300万円の差が出る。理系なら私立はさらに高い。この1つの選択が総費用の計算を大きく動かす。
習い事・課外活動:小学生のうちから複数の習い事を続けると、年間50〜100万円になることも珍しくない。10年続けると500〜1000万円の積み上げになる。
あ、話がずれたけど、要するに「2000万円」という数字は入口の話で、選択次第でそこから上にも下にも大きく動くってことが言いたかった。
診断では何段階?ランク名チラ見せ
この記事の診断ツールでは10段階でランクが出る。「必要なものは全部出せた実感」のRに入れるのは、上位40%くらいだったりする。
意外なのは、「公立中心でそこそこやれた」と思ってた家庭がCやDに出るパターンがけっこう多いこと。教育費の感覚と総費用の感覚がズレてる人ほど、診断結果が思ってたのと変わる。
自分の家庭の総費用を入れてみると、思ってた位置とけっこう違うことがある。
🎯 子ども1人(0歳〜22歳)の育児総費用ランク診断
育児総費用を入力してください
「俺んち、〇〇だった笑」ってXに貼ると、同じ子育て世代から反応が来るやつ、これがそれだと思う。
診断結果別、次の一手
D〜Fランクだった人へ
総費用が平均を大きく下回っていたとして、それは「足りなかった」と感じるかどうかの話になってくる。今後まだ子育て期間が残ってるなら、家計の見直しが最初の一手になる。支出の中で「教育費に回せる余白があるか」を把握するだけで、選択肢が変わってくることがある。
家計管理アプリで月々の流れを可視化するところから始めると、数字の感覚が変わりやすい。
C〜Nランクだった人へ
平均前後で来てるなら、あとは「選択の精度を上げるか」という話になる。たとえば今後の教育費の見積もりを立てると、「いつ、いくら必要になるか」が見えてきて、貯め方の設計ができる。NISAで教育資金を積み立ててる家庭は、税制上のメリットがかなり大きかったりする。証券口座をまだ開いていないなら、開設するだけで選択肢が広がる。
SR〜LEGENDランクだった人へ
これだけ投資できてたなら、次は「その投資が本当に機能したか」を振り返るフェーズになってくる。教育費の総量だけでなく、何に使ったかの質を整理しておくと、下の子がいる場合や孫世代への支援を考えるときに役立つ。また、高額の教育投資をしながらも老後資産の準備が追いついていないケースも多い。今の家計状況をFPに相談してみる価値はある。
よくある質問
Q. 育児総費用の「平均2000万円」は税込みの話?
これは教育費・生活費・医療費などを全部含んだ税引き後の実支出ベースの話になる。手取りから実際に出ていく金額が2000万円ということだ。内閣府の子ども・子育て白書では、養育費と教育費を合算して試算しているケースが多い。実態として、手取り収入に対する子育てコストの重さは、所得水準によってかなり変わる気がする。年収400万円台の家庭と700万円台の家庭では、同じ2000万円でも体感がまったく違う。
Q. 平均2000万円と中央値はどう違う?
育児総費用の場合、分布は右に引っ張られやすい。私立一貫・留学ありの高額層が平均を押し上げるため、中央値は平均より低めになる。感覚的には1700〜1800万円あたりが中央値に近いと思われる。つまり「2000万円以下で育てた家庭のほうが多数派」ということになる。「平均を下回っているから不十分」という話ではなく、公立メインで育てた家庭が普通にここに来るという感覚で見たほうがいい。
Q. 育児総費用を抑えるには何から手をつければいい?
教育費の中でも「塾・習い事」は積み重なりやすい部分なので、効果を確認しながら続けるかどうかを定期的に見直すのが現実的だと思う。一方、大学の学費は数百万単位で固定されるので、早いうちから積み立てておくかどうかが後々の差になる。NISAやiDeCoで教育資金と老後資金を並行して積み立てる仕組みを作っておくと、急な出費にも対応しやすくなる。楽天証券やSBI証券は口座開設が無料で積み立ての最低額も少額から始められるので、まず一度見てみるといい。
