職場によって有給消化率が20%以下のところもあれば、90%超えのところもある。同じ「正社員」でも、会社が変わるだけでここまで違うというのが実態だったりする。
統計を見ると、そのあたりの差が少しリアルになる。
日本人正社員の有給消化率、実際どのくらい?
厚生労働省の就労条件総合調査(令和4年)によると、正社員の年間有給休暇取得率の平均は62.1%。付与日数の平均が17.6日なので、実際に取得しているのはおよそ10.9日という計算になる。
| 取得率 | 割合(目安) |
|---|---|
| 80%以上 | 上位約25% |
| 60〜79% | 中間層 |
| 40〜59% | やや低め |
| 40%未満 | 下位約25% |
数字だけ見ると「まあそこそこ取れてるじゃん」と思えなくもない。ただこれ、業種別に分解するとけっこう印象が変わる。
建設業や運輸業は40%台に落ち込む一方、情報通信業や金融・保険業は70%を超えてくる。同じ「日本の正社員」という括りでも、働いている業界で10日以上の差が出てくる。この差がなぜ生まれるかというと、業種ごとの「人が休むと回らない」構造がまだ根強く残っているから、というのが正直なところだと思う。人手不足の職場では、申請自体しにくい空気がある。制度はあるのに、使えない。
あ、話がずれたけど、平均62%という数字をどう読むかというと、「半分以上は取れてる」ではなく「まだ4割近くは残している」とも言える。
消化率が低い人の共通点
「申請するのが申し訳ない」という感覚を持っている人が、消化率の低いゾーンに多い。これは性格の問題というより、職場の空気の問題だったりする。上司が有給を取らなければ、部下は取りにくい。チームに取れてる人がいなければ、自分も取れない。
一方で消化率80%超えの職場は、「取るのが当たり前」という空気が先にある。制度より文化の問題だ、という研究者のコメントをどこかで読んだことがあるけど、実感としてそうだと思う。
診断では10段階に分けているんだけど、SR以上に入れるのは消化率70%台後半から上、つまり上位30%くらいだったりする。意外なのは、「自分は普通に使えてる」と思っていた人がCかDに落ちるパターンが多いこと。数字で見ると自分の位置がけっこう変わる。
実際に入力してみると、思ってたランクと違う結果が出ることが多い。
🎯 日本人正社員の有給消化率ランク診断
有給消化率を入力してください
「俺、〇〇だった笑」ってXに貼ると、同じ職場の人から反応が来るやつ、これがそれだと思う。
診断結果別、次の一手
Dランク以下だった人へ:今の消化率が低いのは、あなたの問題じゃなくて職場の構造の問題だったりする。転職サービスに登録するだけで「有給消化率○○%」という求人情報が出てくる会社が増えてきた。まず外の職場を見てみると、比較軸ができる。
Dランク以下だったとして、それは今の職場での話でしかない。doda には有給取得状況を開示している求人もあって、登録するだけで自分の市場での選択肢が見えてくる。
C/R/Nランクの人へ:あと1〜2割の改善は、制度の使い方次第で届く距離だったりする。計画的付与制度や、連続休暇が取りやすい時期を把握するだけで変わることがある。今の職場で試してみる価値はある。
SR以上の人へ:消化率が高い職場にいるなら、次はその環境をどう活かすかの話になってくる。有給を使って副業・スキルアップに時間を使っている人が、SRゾーンには実際に多い。
よくある質問
Q. 有給消化率の平均と中央値って違う?
平均が62.1%というのは、高消化率の職場が引き上げた影響も含んでいる。中央値はやや低く、「多くの正社員の実態」に近い数字を出すと55〜60%程度になる、という見方が研究者の間では多い。統計として出てくる「平均」は実態より少し良く見えることがある。体感的には「60%超えていれば及第点」くらいの感覚が正直なところだと思う。
Q. 有給消化率を上げるなら、中央値狙いと平均狙いどちらを目標にすればいい?
どちらを目標にするかより、「80%を超えるかどうか」の方が重要だったりする。80%というのが法律上の努力目標水準に近く、職場としての文化の差が出やすい境界線でもある。現状が40〜50%台なら、まず70%を目指すのが現実的な一手だと思う。
Q. 消化率Dランクから上げるには何から手をつければいい?
「残してしまう理由」を職場側の問題と自分側の問題に分けて考えるところから始めるといい。職場の空気が問題なら、個人の努力では改善しにくい。その場合は転職という選択肢が現実的な手段になってくる。dodaには職場の有給消化状況を開示している求人が増えていて、登録するだけで比較ができる。まず外の情報を持っておくだけで、今いる場所の評価が変わることがある。
