東京の友達と地方の友達で、家賃の話をすると毎回かみ合わなくなる。片方が「6万で安い」と言い、もう片方が「6万で広い」と返す。同じ日本人が同じ「一人暮らし」をしているのに、支払っている金額がここまで違うってのが、この話の核心だったりする。
数字で見ると、そのあたりの実態が少しリアルになる。
一人暮らしの月間家賃、実際どのくらいか
総務省の家計調査によると、単身世帯の月間家賃・地代の全国平均は約5.6万円(2023年調査)。ただこの数字、フラットに受け取ると実態を見誤る。
| 家賃帯 | 目安エリア | 単身世帯に占める割合 |
|---|---|---|
| 3万円未満 | 地方郊外・築古物件 | 約15% |
| 3〜5万円 | 地方都市・郊外 | 約28% |
| 5〜7万円 | 地方中核市・首都圏郊外 | 約27% |
| 7〜10万円 | 首都圏・大阪市内 | 約20% |
| 10万円以上 | 都心・港区・渋谷区周辺 | 約10% |
国土交通省の住宅市場動向調査(2024年)を合わせて見ると、民間賃貸住宅の平均家賃は首都圏で8.3万円、近畿圏で6.2万円、それ以外の地方圏で4.9万円前後となっている。
同じ「平均5.6万円」でも、東京で5.6万円払っていたら築30年・バス便・1Kあたりを覚悟する話になる。一方、仙台や広島なら駅近・築10年以内でも余裕で収まる。この格差がそのまま、地方移住や在宅勤務が一定層に刺さり続けている理由だと思う。
分布を眺めると、5〜7万円帯に最も多くの人が集まっているのがわかる。つまり「平均付近」はそんなに珍しい位置じゃない。逆に10万円超の層は上位10%ほどで、ここに来るにはエリアか物件の質に相当振り切った判断が必要になる。
地域と築年数で、家賃はここまで変わる
一人暮らしの家賃格差を作っている要因は大きく2つある。エリアと、築年数だ。
首都圏で同じ広さ・同じ築年数の物件を比べると、東京23区内と埼玉・千葉の外縁部で2〜3万円の差が普通に出る。「都内に住みたい」のか「都内に通いたい」のかで、毎月の支出が年間36万円変わってくる計算になる。
あ、話がずれたけど、地方都市の話も重要で。地方では5万円台で1LDK〜2DKに住める地域もあって、単純な平均比較だと「地方のほうが豊か」に見えることもある。ただ、車の維持費やインフラの便利さを考えると、単純に家賃だけで比べるのも難しかったりする。
自分が払っている家賃、日本全体でどのくらいの位置にいるか
診断では10段階で分けているんだけど、SR以上に入れるのは上位15%くらいだったりする。意外なのは、「自分は普通の家賃を払ってる」と思っている人が、地域補正なしで見るとRやNになるパターンが多いこと。都心に住んでいて7万円台を「安め」と感じている人が、全国基準ではSRになることもある。
自分がどこに位置するか、数字を入れると一瞬でわかる。
🎯 一人暮らし(単身世帯)の家賃ランク診断
家賃を入力してください
「俺、〇〇だった笑」ってXに貼ると、同じ一人暮らしの友達が反応してくるやつ、これがそれだと思う。
診断結果別、次に考えること
D〜Fランクだった人へ
今の家賃が収入に対して重すぎる、という状況になっている可能性がある。手取りの3分の1を超えてくると、生活の余白がかなり削られていく。まず「同じエリアで探し直す」か「エリアをずらす」かの2択を検討してみるといい。賃貸比較サービスに条件を入れると、今と同じ通勤時間・広さで家賃が1〜2万安い物件が出てくることはわりとある。
C〜Nランクだった人へ
全国平均付近にいるということは、今の選択がそんなに外れていないということでもある。ただ、引越しのタイミングや築年数の選び方次第で、同じランクのまま生活の質を上げられる余地はある。更新タイミングの半年前から動くと選択肢が増える。
SR以上だった人へ
家賃に課金できているということは、それだけ収入か貯蓄に余裕があるということだったりする。ただ、固定費として毎月出ていく金額を改めて見直すと、投資や貯蓄に回せる金額が変わってくる。住居費の最適化は、資産形成の入口にもなる。
よくある質問
Q. 一人暮らしの家賃、平均と中央値はどう違う?
総務省の家計調査では平均が5.6万円前後だけど、中央値はもう少し低くて4.5〜5万円あたりと推計されている。平均が高めに出るのは、都心の高家賃物件が引っ張り上げているから。実態として「多数派が払っている家賃」は5万円を少し下回るくらい、という感覚の方が近いかもしれない。
Q. 家賃は収入の何割までが目安?
よく言われるのは「手取りの3分の1以内」という目安で、手取り20万円なら6.7万円が上限の計算になる。ただこれは余裕のある生活を前提にした目安で、貯蓄を増やしたいなら4分の1以内(手取り20万なら5万)を目指すくらいが実態として動きやすい。家賃が生活費全体のバランスをどれだけ崩しているかで判断するといい。
Q. 家賃ランクを上げずに生活の質を上げるには?
同じ家賃帯のまま住環境を改善する一番コスパがいい方法は、「築年数より設備を見る」という視点に変えることだと思う。築20年でも、キッチンやユニットバスがリノベ済みの物件は意外と快適だったりする。また、引越し時期を1〜2月のオフシーズンにずらすだけで、同じ物件の家賃交渉が通りやすくなる。賃貸サイトで「リノベーション済み」「設備充実」の条件で絞ると、見落としていた選択肢が出てくることはある。
