3600万円。
これが令和4年度の住宅ローン平均借入額だ。「マイホームって3000万くらい?」と思ってた人、ちょっと上振れてた現実がある。
数字で見ると、もう少しだけ解像度が上がる。
日本人の住宅ローン借入額の実態
国土交通省の住宅市場動向調査(令和4年度)によると、住宅購入者の平均借入額は3600万円。ただしこれ、新築・中古・マンション・戸建てを全部ひっくるめた数字だ。
| 借入額の目安 | 購入者の割合 |
|---|---|
| 2000万円未満 | 約15% |
| 2000〜3000万円 | 約22% |
| 3000〜4000万円 | 約28% |
| 4000〜5000万円 | 約20% |
| 5000万円以上 | 約15% |
分布を見ると、3000〜4000万円帯が最も多い。ここが「ザ・平均」のゾーンになる。
グラフで見ると5000万円超への壁がびっくりするくらい急だったりする。4000万台まではなだらかに積み上がっているのに、そこを超えると一気に少数派になる。要は「億ションに手を出す層」と「現実的に抑える層」の二極化がそこそこ起きているわけだ。
3600万円を30年ローンで組んだとして、金利1.5%だと月々の返済は約12.4万円。年収の目安として「借入額は年収の7〜8倍まで」と言われることが多いから、逆算すると年収450〜500万円帯が主なターゲット層ってことになる。けっこう現実的な数字だ、とも思う。
「3600万円」がどれくらいの重さか
正直、3600万円という数字だけ見ても実感がわかない人が多いと思う。
あ、話がちょっとずれるけど。住宅ローンで一番しんどいのは「借りた瞬間」じゃなくて「30年間ずっと返し続ける」という事実なんだよな。3600万円を月12万円で返す、それを360回繰り返す。そう考えると、借入額より返済設計のほうが重要だったりする。
それはともかく、同じ3600万円でも、首都圏と地方では体感がまるで違う。都内で3600万円は「中古マンションのギリギリライン」だけど、地方なら「新築戸建てを余裕で建てて、土地も込みで残る」くらいの感覚がある。平均値って、そういう地域格差を全部ならしちゃう数字だから、自分の地域・状況で読み替える必要がある。
借りる額で自分の位置はどこか
診断では10段階に分けてるんだけど、SR以上に入れるのは上位20%くらいだったりする。意外なのは「頭金を多めに用意したつもりが、結果的にCランク相当の借入額に落ち着いた」というパターンが地方購入者に多いこと。借入額が少ないからといって必ずしも余裕があるわけじゃない、という現実もある。
自分の借入額を入れてみると、思ってたポジションがけっこう変わる。
🎯 住宅購入者の住宅ローン借入額ランク診断
住宅ローン借入額を入力してください
このランク名、なんか人に言いたくなるやつじゃないかと思う。「俺、都心・新築フルローン勢だった」って送りたくなる気持ち、わかる気がした。
診断後の次の一手
Dランクあたりだったとして、それは「借入額が少ない=堅実」という話でしかない。問題は金利と返済設計のほうにあったりする。
同じ3600万円でも、金利が0.5%違うだけで総返済額が200万円以上変わる。この差、意外とみんな気にしてない。変動金利で組んで「あとはなんとかなるでしょ」は、正直ちょっと怖い設計だと思う。
SR以上だったなら、繰り上げ返済と投資のバランスが次の課題になってくる。ローン金利より運用リターンが上なら、繰り上げより積み立てのほうが合理的な場合もある。
まず金利を見直してみるだけで、選択肢が増えることはある。住信SBIネット銀行あたりでシミュレーションするだけなら無料だし、5分でできる。
よくある質問
Q. 住宅ローンの平均と中央値って違う?
違う。平均は高額ローンを組む層に引っ張られるので、中央値のほうが「普通の人の借り方」に近い。令和4年度の調査では、平均が3600万円に対し、中央値はやや低く3200〜3300万円台と推測される。実態としては「3000万円台前半で抑えている人が多数派」というのが体感に近い気がする。
Q. 借入額は多いほうが良い?少ないほうが良い?
どちらが良いかは、金利・収入・資産状況によって全然変わる。借入額が少ない=安全、は必ずしも正しくない。手元のキャッシュをゼロにして頭金を多く入れると、急な出費に対応できなくなるリスクがある。一方で借りすぎると毎月の返済が家計を圧迫する。「月収の25%以内に返済額を収める」が一つの目安になる。
Q. 今のローン金利、見直すタイミングはいつ?
正直、早ければ早いほどいい。固定金利期間が終わるタイミングや、他行の金利が自行より明らかに低くなったタイミングが乗り換えの目安になる。借り換えによる削減額は、残高が多いほど大きくなる。シミュレーションだけなら無料でできるから、まず比較してみるといい。住信SBIネット銀行などのネット銀行は金利が低めに設定されていることが多く、試してみる価値はある。
